阿寒湖を抱くように広がる原始の森があでやかに彩りを加え、秋色の絨毯を織り上げる季節です。
刻々と変化してゆく豊かな色彩を、遊覧船で湖面からも楽しんでみましょう。鶴雅ウイングスの中庭は湖へと続いています。
中庭を抜けると遊覧船の桟橋。船でしか出会えないディープな阿寒湖を散策コースに入れてみてください。
阿寒湖のふところの深さを知る
頬に当たる風が気持ち良くなると、湖の畔の広葉樹も色づき始めます。阿寒湖周辺は、この広葉樹が黄色に色づくことで、紅葉の中に「黄葉」が混在し、独特の景観を作り出します。真っ赤なヤマモミジ、橙色のイタヤカエデ、そして黄色のダケカンバなど、豊かで奥深い紅葉は、こうした樹木が作っているのです。遊覧船では、まず阿寒湖の最深部、雄阿寒岳の麓「滝口」を目指します。入り江の奥の奥、波もない静けさの中、まるで合わせ鏡のように映る碧い湖面と紅葉は、息をのむほどの美しさです。原始の森の息づかいが感じられるでしょう。
神秘のマリモに出会う「チュウルイ島」
「滝口」の静けさから一転、入り江をぬけると大きな空、阿寒の山々、そして紺碧の湖と広がる視界。神々が集うと言われる阿寒の自然の真ん中を貫くように、船が目指すのは「チュウルイ島」。島には特別天然記念物の「マリモ」を間近で観察できる施設「マリモ観察センター」があり、阿寒湖の環境を再現した水槽で、マリモの成り立ち、生育過程を観察することができます。ヴェールにつつまれた神秘のマリモを身近に感じられるのではないでしょうか。船でしか訪れることができない阿寒湖の魅力をぜひ感じてください。湖上で感じる風、景色も、また阿寒湖なのです。
遊覧船運行時刻
〈定期便:航路約18km、85分〉
・ 9/25まで 早朝6時〜17時まで、定時 ・11/20まで 早朝6時〜16時まで、定時 ・11/30まで 9時、11時、13時、15時就航
(所要時間:マリモ観覧を含む約85分)
料金(個人)
大人 1,850円 子供 960円
※いずれもマリモ展示観察センター入館料含む早朝6時の便は、マリモ展示観察センターの往復(約12km)の運行となります。
運行時刻はまりもの里桟橋が起点・終点となります(幸福の森桟橋は5分遅発、5分早着となります)マリモ観覧時間は約15分です。
問い合わせ/阿寒観光汽船株式会社 阿寒湖温泉1丁目5TEL 0154-67-2511