紅紫色の色彩美、サンゴ草をめでる

サンゴ草は、和名をアッケシソウ(厚岸草)といい、アカザ科の一年性の植物です。

海に接するような塩湿地に育つ塩性植物で、サロマ湖周辺の一部の地域で観ることができます。以前は群生していた場所もあったのですが、人の手で育てることが難しいため、一度群落地がメージを受けると、回復させるのには時間がかかるそうです。環境省のレッドデータブックでも絶滅の危険が高い種に指定されています。そんな中で、ワッカネイチャーセンターの周辺では、大切に育成されています。サンゴ草は、夏の間は緑色で目立ちませんが、秋になるとまるで紅葉化します。その色からサンゴ草と呼ばれるようになったようです。ちょうどこれからの時期、9月下旬から10月初旬までが見頃。遠目に見るとあでやかな色ですが、近くで見ると、何とも可憐な植物。花も小さく目立ちませんが、色やカタチがちゃんと「サンゴ」っぽいのです。今年の色はどうでしょう。紅葉と同じで、昼夜の寒暖差があるほど、美しく色づくようです。わずかな期間しか観ることができない美しいサンゴ草。サロマ湖に訪れた際には、周辺の見所とともにご案内しますので、お気軽におたずねください。

 

サロマ湖 鶴雅リゾート 副支配人 窪田重之