若い人の心を育む。

鶴雅グループでは、社員教育の一環として旭川より井上則子先生をお招きし、毎月「おもてなし教室」を開講しています。今回は、華道教室の様子をご紹介します。この日も、集まったスタッフが早速それぞれのレベルにあった花材で生け始めます。少し緊張気味の雰囲気を井上先生がにこやかに和らげるとともに、花との対話を楽しめるよう空気を作って下さいます。

「生花は感性を磨いてくれます。どんな風に生けると花たちが喜ぶか、一番美しく見えるかを感じてもらいたいですね」と井上先生。そして「限られた時間の中で、どう作って行くか、決断力も試されます。ですから、ぜひ男性に生花を体験してほしいのです」と話します。最初は花材を眺め、どう生けたら良いか考えていたスタッフも、何かを決めたようにハサミを入れます。花器に生け始めた途端、集中していくのがわかります。「花を見てると、何かひらめくのでしょう。それは脳にもとても良いことですよね。植物からエネルギーをもらって、お花を生けた後はリラックスしたとても良い心の状態になるようですね」と井上先生。いつもスタッフ心の成長を見守って下さっています。井上先生の厳しくも暖かい指導で生けたお花は、館内に飾ります。「生花は空間の美。お客様をお迎えする場、お客様が寛ぐ場、それぞれの空間を思いながら、みんな優しい心で生けていますよ」。どうぞ、館内の生花にもご注目ください。スタッフが心を込めて生けたお花が鶴雅の季節を彩っています。

 

 

 

井上則子先生
小原流1級家元教授、小原流副教務、小原流旭川支部支部長、旭川文化連盟華道協会会長、

茶道では裏千家講師を務めるなど多忙な中、毎月1週間ほど阿寒湖に滞在し、

鶴雅グループの茶道、華道研修の指導を行っている。若い世代との交流が楽しみと話す。