オホーツク暮らしびと その7触って遊ぶから、おもちゃは楽しい。大人も童心に帰るファンタジアを。

森 美加さん

森 美加さん

地元遠軽町育ち。動いたり考えたりできる仕事がしたくて『ちゃちゃワールド』を運営する、(株)生田原振興公社に就職しました。森さんが手描きし発行している施設だより「ちゃちゃだより」は、楽しくてついつい引き込まれます。

木のおもちゃワールド館 ちっちゃワールド

木のおもちゃワールド館
ちっちゃワールド

紋別郡遠軽町生田原143-4
TEL:0158-49-4022
営業時間:9時30分~18時、無休
※但し、月曜日が祝日の場合は営業
(11月~3月は10時~17時、月曜休館)(年末・年始12/28~1/1休館)
入館料金:中学生以上600円、
小学生300円、幼児無料

紋別郡遠軽町生田原(いくたわら)は、オホーツク海から30キロメートルほど内陸に位置し、北大雪の風土が香るまちです。3方向を山に囲まれたこのまちのシンボルは、温もりとファンタジーの世界、「木のおもちゃワールド館 ちゃちゃワールド」。
世界の木のおもちゃが集められ、日本を代表する影絵の巨匠、藤城清治(ふじしろせいじ)の影絵美術館もある壮大な夢の施設です。ここにある約1万点の展示物も素晴らしい感動を与えてくれますが、いつも元気に迎えてくれる、職員の森 美香さん(23歳)さんの笑顔にも心が和みます。

今年から、触れて遊べる
おもちゃを増加させて…。

「お子さんはもちろん、大人も童心にかえってワクワクしたり空想の世界に浸ってもらいたいです」。そう笑顔で語る森さん。オープンから10年目を迎える「ちゃちゃワールド」には、世界約40カ国から約1万点の木のおもちゃを集めた「世界の木のおもちゃ館」があり、からくりおもちゃ、あやつりおもちゃ、クルミ割り人形などが展示されています。そして昨年までは、その大部分が鑑賞のみの展示物で、触れて遊ぶことができませんでした。でも、おもちゃは触って遊ぶから楽しい! そこで、森さんたち職員は、今年の春から手にとって遊べるコーナーを拡大。そのせいか来場者も増え、からくりおもちゃや積み木で遊ぶファミリーでにぎわっているようです。

遊んでくれた童心にうれしさが込み上げる。

 中には、「お手を触れないでください」という表示をしつつも、ガラスケースで覆っていないおもちゃもあります。だから、毎朝、置かれている位置が変わっていたり、時には壊れていることも。でも、それを見た時、森さんは、フッとうれしくなるのだそうです。「見ていたら触ってみたくなったんだなぁ、って。そう思うと、触れてくれたお子さんの気持ちが想像できて、ほほ笑ましいんです。壊れたら修理をしたら良いんです。触って遊ぶから、おもちゃは楽しいんですよね」。その感動を贈ろうと、日々プロデュースを行う森さん。その優しさは、訪れた人たちに色あせない感動と思い出を記すでしょう。

「世界の木のおもちゃ館」には世界の木のおもちゃや、日本のからくりおもちゃも多数。常時、イベントや企画展も行われています。

森さんのお気に入り、「かぎりなき夢のプレイランド」下に水が満たされ、合わせ鏡によって遊園地がどこまでも続きます。

「木工房ゼペット」には指導員が常駐。体験キット1,000円~で旅の思い出を作ることができます。

「あそびのひろば」にある「木の玉のプール」に入るといい気持ち。これは洞爺湖サミットの「情報館」に展示され好評を博しました。

「コロポックル影絵美術館」には、影絵界の第一人者、藤城清治氏の作品が大小30点展示されています。これは、高さ9メートル、幅18メートルの影絵壁画、「光彩陸離(こうさいりくり)」。世界最大級の影絵といわれ、北海道の四季と、朝から夜までの1日が表現されています。