10周年記念 イオマンテの火まつり

10周年記念 イオマンテの火まつりがより美しく、より荘厳に、スケールアップして生まれ変わる!

アイヌ民族に伝わる、歌と音楽、舞踊のイベント。

 アイヌの人々は、自然界のあらゆるものをカムイ(神)と崇め、その恵みを受けられることに感謝を捧げながら生きてきました。カムイモシリ(神の国)に住むカムイが、アイヌモシリ(人間の住む世界)を訪れる時は、毛皮と肉を身にまとい、それをお土産にして遊びに来てくれると考えています。そのカムイを丁重に迎え、貴重なお土産をいただいた後は、カムイの魂をカムイモシリへと手厚く送り返すのが習わしでした。その古来から伝わる魂送りの儀式が、「イオマンテ」です。

崇高な精神に触れて、感動と癒しに包まれる。

 この「イオマンテの火まつり」は、イオマンテの儀式そのものではなく、イオマンテの時に神々に捧げる古式舞踊を演出したエンターテインメントで、今年で10年目となる阿寒湖温泉恒例の代表的イベントです。これまでは阿寒湖畔のアイヌコタンに住む人々が、代々伝えられてきた古式舞踊をメインに構成・出演してきました。しかし、10周年記念の今年は大きく生まれ変わります。新しいステージを舞台に、新しいライブ集団とのジョイントで繰り広げられるのです。目に耳に、肌に響き。そして心を振るわせる、アイヌ民族の精神世界。魂が浄化されるような感動を、ぜひ、ご体験ください。

阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事
イオマンテの火まつり実行委員会運営担当

秋辺 日出男さん

『阿寒湖ルネサンス』の素朴な古式舞踏と、現代的にアレンジされた『アイヌ詩曲舞踏団モシリ』が、どうコラボレーションされるか!どうぞご期待ください。

10周年記念 阿寒湖ルネサンス&モシリ イオマンテ火まつり

期間: 10月10日(水)~
12月1日(土)
時間: 10月~11月は21時より
12月1日は20時30分より
場所: 阿寒湖温泉アイヌコタン内特設会場
入場料: 大人1,000円、小人500円 ※前売りは大人900円、小人450円 フロントにて販売中
主催: イオマンテの火まつり実行委員会

お問い合わせ:NPO法人阿寒観光協会 TEL:0154-67-2254

10周年を記念して作られた2種類のポスター

今年は、ここがスゴイ!

「アイヌ詞曲舞踊団モシリ」と「阿寒湖ルネサンス」のジョイントが実現!

 これまで出演してきた阿寒湖畔のアイヌコタンメンバーが、「阿寒湖ルネサンス」と改名。さらに、屈斜路湖畔を拠点とし、全道・全国でライブ、コンサート活動を行う「アイヌ詞曲舞踊団モシリ」が加わり、一層迫力のあるステージとなります。歌い手、コーラス、踊り手、演奏…。そのすべてが高感度。アイヌ民族の伝統楽器であるムックリのほか、シンセサイザーやギター、パーカッションなどの現代サウンドに乗せてアイヌ文化を表現するステージです。これは、ほかに類を見ない精神と創造のショーライブでしょう。

壮大な特設ステージ内は、まさに異空間。炎が燃え上がり、光が走る。

 10周年記念として作られる特設会場も、また大きなスケール。巨大なシマフクロウの像が見守る会場内には、幅約20メートル、奥行き約20メートルにも及ぶ大きなステージが。火とともに生きてきたアイヌ民族らしく、ステージの中心や会場の各所に生火が焚かれ、その美しく荘厳な様子は異次元のよう。音響設備もより充実して、「アイヌ詞曲舞踊団モシリ」の魅力である迫力ある生演奏を存分に堪能できます。お客様が参加できる踊り通路もたっぷりと設けられていますので、ステージとの一体感を楽しむことができます。

「イオマンテの火まつり」のプロローグ、松明行進に参加してみよう。

「イオマンテの火まつり」開催中の毎日、火まつりの前に阿寒湖温泉街を歩く松明行進が行われます。これは、阿寒湖から迎えた火を松明にうつし、阿寒湖畔の公園緑地からアイヌコタン内の特設会場まで運ぶ儀式で、お客様も松明を持って参加できます。「イオマンテの火まつり」の始まりを告げてねり歩く約100~300名の勇壮な行進を、温泉街の人々が大勢見守ります。アイヌ民族が先導し、距離は約1km。参加者にはアイヌ模様を施した防寒着が貸与されます。お申し込みはフロントまで。先着順、当日受付可。松明1本100円。

アイヌ詞曲舞踊団モシリ プロフィール

「アイヌ詞曲舞踊団モシリ」は1981年の結成以来、「異文化への理解」「自然との共生」をテーマに全道・全国でライブ行い、精力的な創作活動を行ってきた。曲作りや演出までをトータルに行うことも特徴で、アイヌ民族が伝承してきた精神や歌、踊りをベースに新しい詞曲舞踊を発信する。自然の摂理に逆らうことなく人やすべての命が生き、地球が病むことなく存在し続けることを願い、そして問いかけるライブは、見る人の心を揺らす。