支笏湖ガイドハウス「かのあ」
代表 松澤 直紀さん
1985年、札幌生まれ。
アウトドアガイドの専門学校卒業後、2005年に沖縄へ。1年後、北海道へUターンし、洞爺湖ガイドセンターに4年間勤務。2011年に「かのあ」を設立。
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身近にある自然の魅力をガイドとして伝えたい
北海道を飛び出して、アウトドアガイドとしての第一歩を沖縄で踏み出した松澤直紀さん。しかし1年過ごしてみて「同じカヌーガイドをするなら、自分にとって身近な自然の中がいい、土地の背景を分かった上でガイドしたいと思ったんです」。北海道へ戻り、洞爺湖ガイドセンターに勤務。昨年、自ら「かのあ」を設立するにあたり、洞爺湖ではなく支笏湖を選んだ。「札幌から近いアクセスの良さと、洞爺湖よりも人の出入りが少ないことで、自然が守られているところが魅力でした。ジェットスキーが禁止されているので静かですし、山々に囲まれたロケーションや水の透明度も抜群です」。四季の移り変わりがはっきりしていて、夏は緑を、秋は紅葉を楽しみながらカヌー体験ができる支笏湖。北海道内、とくに札幌は、カヌー所有者率が高いという。
カヌーをもっと普及させてレジャーで楽しむ人を増やすのが夢
「千歳川は見た目以上に蛇行が多く、流れも速い。釧路川に似ています。初心者には難易度が高い川ですが、ウグイやアメマスなど魚も多いし水もきれいですよ」と松澤さん。カヌーで水上に出ると、夏は涼しくて快適。さらに普段見ているのとは全く違う景観が楽しめるそう。「川の上から陸を見ると、自分が絵の中から外に飛び出したような不思議な感覚があります。観光としてだけではなく、北海道の中でもっと広くカヌーを普及させて、日常でレジャーとして楽しむ人を増やしていきたいですね」。
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- 夏の湧水が注ぎ込む千歳川。場所によっては水温がかなり低いため、運が良ければ川霧が見られることも。
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- 千歳川源流部。エメラルドグリーンの水が輝くスポットで、夏は水草が生えてさらに緑色が増す。
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- 夕方の支笏湖。広い空の端に沈む夕日を湖上でカヌーから眺める。
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- 風と波が止むと湖の水面は鏡張りになり雲が映り込んで美しい。
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- 支笏湖の森。苔の付いた大木の森が広がる。
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- 千歳川源流部の、夏の水中。スジエビやウグイ等の生物が豊富に見られる。