支笏湖温泉街の園地は豊かな自然林に囲まれています。紅葉は主に黄色が多く、その中にナナカマドやヤマモミジなどの鮮やかな赤色がアクセントを添えます。また、支笏湖畔にはツタウルシやツルアジサイなどのツル性植物が多く、それらのツル性植物が黄色や赤く色づき、大木の幹に巻き付いている様子もなかなか趣があります。
　また園地をお散歩する時は、ぜひ地面にも目をこらしてみてください。木々の種や木の実が落ちていて、それを食べるためにヤマガラやシジュウカラなどの小鳥たちもやって来ます。そして秋の支笏湖畔の園地では、長さが10～15センチほどもあるマツボックリのような形をした赤い実が落ちており、「これは何の実だろう？」と不思議に思う方がいるようです。その赤く大きな集合果はホオノキの実。秋の支笏湖畔を彩る風物詩ですので、ぜひ見つけてください。 あと、秋だけの美しさとして毎年楽しみなのが、千歳川河口の水辺と紅葉のコントラストです。支笏湖から千歳川へ流れ出ている河口付近には水草が生えていて、秋になってもきれいな緑色をたたえています。その緑と周囲の紅葉が織りなす色彩がとてもきれいで、散策途中ではいつも足を止めて見入ってしまいます。清らかな水辺と紅葉も支笏湖温泉街の特徴です。ぜひ、ゆっくりと歩いて楽しんでください。