神に捧ぐ火祭り
阿寒の森に神々が舞い降り、野外ステージでアイヌたちが舞い歌う。
秋の阿寒湖畔を彩る恒例イベント、「イオマンテの火まつり」が2009年も9月1日(火)~11月30日(月)までの3カ月間に渡り開催されます。会場はアイヌコタンの特設野外ステージ。生火が秋の夜空を染める、荘厳でエキサイティングな演舞です。
今年はよりいっそう魅せるステージに。
毎年観客を酔わせる人気エンターテインメントは、今年はどのような感動を贈ってくれるのでしょう?「イオマンテの火まつり 2009」の演出・プロデューサーを務める秋辺日出男さんにお話をうかがいました。
「今年は、改めてプロのショー・エンターテインメントを目指すべく原点に立ちました。そのためにはまず、歌い手や踊り手たちのレベルアップをしていかなくてはなりません。ですから、出演者たちの精神力から、演奏、演舞にいたるまで、とても厳しいレッスンを重ねてきました。こうして充実した舞台内容をぜひ感じて欲しいと思います」。そう自信を持って語る秋辺さん。
きっとその成果は、ステージに現れていることでしょう。そのほか、今年はアイヌ民族の弦楽器「トンコリ」の演奏も加わるということで、バージョンアップしたサウンドも楽しみです。今年から、さらに「イオマンテの火まつり」の演出力を高めようとするその気概には理由がありました。それは、建設が計画されている「常設劇場」を見据えてのこと。アイヌ文化を発信し続けてゆける、新しい「常設劇場」は阿寒湖温泉街の念願です。「常設劇場」が完成された時、その舞台にふさわしい「プロフェッショナルのショー」で観客を魅了することができるよう、歌や踊り、演奏のレベルアップを目指す阿寒湖コタンの出演者たち…。新たな夢のために、「イオマンテの火まつり 2009」では気迫のこもったステージを見られそうです。ぜひご期待を!
秋辺 日出男さん
例年「イオマンテの火まつり」の演出・プロデューサーを務めている、阿寒アイヌ工芸協同組合・専務理事の秋辺日出男さん。「アイヌ文化をメッセージし、観客の心に感動と阿寒湖に来た意義が生まれるような舞台を目指します」。
イオマンテの火まつり 2009
開催期間:9月1日(火)~11月30日(月)
10月8日(木)~10日(土)は「第60回まりも祭り」のため
「イオマンテの火まつり」のステージはお休みです。
時間:21時~21時30分
場所:阿寒湖温泉街アイヌコタン屋外特設会場
雨天の場合はオンネチセにてアイヌ古式舞踊公演となります。
入場料:大人1,000円(前売り900円)、小人500円(前売り450円)
問い合わせ:NPO法人
阿寒観光協会まちづくり推進機構
TEL:0154-67-3200
【秋の阿寒湖温泉街はイベント目白押し】
マリモの護り火「千本タイマツ」11月30日(月)まで毎日開催・参加無料。
希望者は20時20分に「まりむ館」前に集合。
第60回まりも祭り 10月8日(木)~10日(土)
阿寒アウトドアフェスティバル2009 10月2日(金)~10月4日(日)
阿寒トラウトフェスタ2009年 10月24日(土)・25日(日)