北へ帰る白鳥が春の息吹を運んでくれる
今年はサロマ湖周辺も雪が多く、春はいつもの年より遅く訪れそうです。毎年ゴールデンウイークあたりでも雪が降ることもあり、寒い日と少し温かい日を繰り返しながら、静かに春に近づいていきます。 サロマ湖は海とつながっているので塩水ということもあり、氷はそれほど厚くなりません。それが冬の間日本で過ごした白鳥がシベリアへ帰る途中に羽を休める場所として最適なようです。4月、白鳥たちがサロマ湖の春がすぐそこまで来ていると知らせてくれているかのようです。 また、この時期は、気温がまだ低く、空気も澄んでいますので、晴れた日が夕日がとても美しいですね。湖面の氷が雪原のように輝き、空を赤く染めながら沈みゆく太陽、その中に白鳥がシルエットで浮かび上がる…時になんとも言えないぜいたくな景色を見ることができます。 いつまでも白鳥が羽を休められる自然を残さなくては…と思います。サロマ湖の春は、いつも感動と少しの戒めをくれるのです。
副支配人 窪田重之