読めましたか?「支笏湖」

「支笏湖」 – 「しこつこ」と読みます。

【名前の由来】

 支笏は、アイヌ語の「シ・コツ(大きな谷地の意味)」に由来しているといわれ、もともとは支笏湖から流れる千歳川の谷地一帯が「シ・コツ」と呼ばれていたようです。しかし江戸時代後期ころ、「シ・コツ」は鶴が多かったことから「千歳」と改名され、「シ・コツ」は支笏湖の名として残ったのです。

【大きさと深さ】

 支笏湖は、「支笏洞爺国立公園」に属するカルデラ湖で、最大水深約360m・平均水深約265mのとても深い湖です。深度では秋田県の田沢湖に次いで日本2位。まさに「巨大な水がめ」で、湖底は海面よりも約115mも低いというから驚きます。大きさは、長径13km・短径5kmで東西に長い形をしており、深い原生林に囲まれています。周辺には「美笛の滝」「苔の洞門」など、人気の景勝地が数々あります。

【アイヌの伝説】

 北海道の大地を作った国道神、コタンカラカムイはすごく大きな神様で、海に入ってもひざ小僧すら濡れず、顔から上にはいつも雲がかかっているから、だれもコタンカラカムイの顔を見たことがなかった。そのコタンカラカムイが支笏湖を作った時、「さて、どのくらい深くできたかな」と中に入ってみると…。予想以上に深く、コタンカラカムイはずぶずぶと深みにはまり、股のあたりまで濡れてしまった。それですっかり腹を立てたコタンカラカムイは、せっかく湖に入れた魚を海へと放り返してしまった。でもその時、たった1匹だけ隠れていて支笏湖に残った魚がいた。それがアメマスだったという。



問い合わせ:
支笏湖ビジターセンター
TEL:0123-25-2404
開設時間:9時~17時30分 入館無料

支笏湖温泉街の人気探勝路。「野鳥の森」を散歩しよう。

 支笏湖温泉街の南に、「野鳥の森」という約100ヘクタールの森林があります。ここはその名にふさわしく、野鳥の種類が多いことで有名なバードウォッチングの人気スポットとなっています。早春のころはまだ雪が残っていますが、5月半ば以降になると探勝路が開け、約1時間の散策を楽しむことができます。木々の間から見える景観も素晴らしく、支笏湖の湖面や、恵庭岳、風不死岳、樽前山などの美しい姿を望むことができます。この時期は、シラネアオイやタチツボスミレ、エンレイソウなどの花々も可憐な姿を見せ始めるのでお楽しみに。

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