「あかん遊久の里 鶴雅」に展示中の
「カムイシンタ 神様が乗る舟」
鶴雅2階の「北の炭焼 ケラアン」の前に、木彫りの舟が展示されています。これは阿寒コタンの木彫り民芸職人、森田薫さんが、直径約60センチ長さ約5メートルのタモの木を約1カ月半をかけて彫ったもので、「カムイシンタ」と名付けられました。伝統的なアイヌ文様が彫られ、銅板の装飾も施されています。
「先人から伝わる文化と自分の『作品』を残したい、という思いで彫り続けました。制作中、右目を失明するアクシデンに遭いましたが、カムイシンタを彫りながら乗り越えました」と森田さん。勇壮で美しい「カムイシンタ」を眺めていると、職人の渾身が伝わってきます。