3つの国立公園が魅せる風景。そこは天然記念物たちの懐。

自然に満ちたひがし北海道には、「阿寒国立公園」「釧路湿原国立公園」「知床国立公園」と、3つもの国立公園が分布しています。
世界自然遺産でもある知床国立公園は特に原始性の高いエリアで、森と川と海が連携する豊かな生物相が特徴。現在140羽のみ(H22年調べ)が確認されている特別天然記念物のシマフクロウは、主に知床半島がすみかです。
釧路湿原国立公園は、雄壮に蛇行する釧路川や数々の湖沼群を擁する日本最大の湿原。特別天然記念物のタンチョウを始め、イトウやキタサンショウウオなど希少な生物が生きる低層湿地で、夕日の美しさでも名を馳せています。
そして阿寒国立公園は、火山活動によって形成された森と湖の原始。阿寒湖には特別天然記念物であるマリモが保護されており、森には多種多様な動植物が暮らしています。森の散策路を歩くと、天然記念物のクマゲラが木を叩くコンコンという音が…。このように自然環境や生物相は多様。それも、ひがし北海道の素顔です。

 

[写真上:シマフクロウ]
知床周辺とひがし北海道の一部でのみ確認されている「シマフクロウ」。深い森の奥で雄と雌が低い鳴き声を交わしています。

[写真中央:釧路湿原とタンチョウ]
19,357haという広大な釧路湿原そのものが特別天然記念物。釧路湿原にサンクチュアリを持つタンチョウは、冬になると翼をひろげて求愛ダンスを踊ります。

[写真下:阿寒湖のマリモ]
阿寒湖のマリモは、阿寒湖チュウルイ島の「マリモ展示観察センター」で見ることができます。